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仔犬との正しい遊び方②

前回は、おもちゃの種類についてお話しました。今回は、仔犬と遊ぶ際のルールについてお話したいと思います。

人間が、スポーツやゲームをするとき、必ずルールを守って行います。ルールを守らなければ、他の人たちと楽しく遊ぶことはできなくなります。
これは、仔犬と人間が遊ぶときもまったく同じです。人間も、犬も、ルールを守らなければ楽しく遊ぶことはできません。あそびのルールのなかには、仔犬とうまく生活していくためのコツがたくさん含まれています。遊びを通じて、人間との生活に必要なルールを教えてあげてください。

ルール① 主導権は人間が握る
遊びの主導権とは「はじまり」と「おわり」を決めると言うことです。これは、必ず人間が決める必要があります。
仔犬がおもちゃを持ってきたり、吠えたりして遊びをさそってきた時に
誘いにのっていると、仔犬は「人間はなんでも言うことを聞く」ことを学習してしまいます。また、おもちゃを仔犬に渡した状態で遊びをおわりにすると「獲物を奪った=人間に勝った」ことになってしまいます。
人間にとってはどうでもいいことのようですが、仔犬に、人間がリーダーだと教えるためにとても大切なルールです。
遊びの「はじまり」は、人間が遊びたいときに、仔犬を号令従わせてからはじめ、「おわり」は、人間がおもちゃを取り上げておわりにします。

ルール② 号令を教える
「おいで」「来い」など
→仔犬を呼んだら、いつでも人間のそばに来るようにしつけます。
仔犬が何かをしているときに「おいで」と号令をかけ、来たら、仔犬が呼ばれる前にしていたことより、もっと楽しい遊びをはじめます。「おいで」に従えば、楽しいことがあると教えます。
決してしてはいけないのは、「おいで」と呼んで叱ることです。わざわざ行ったのにイヤなことをされれば、「おいで」の号令に従わなくなります。
「おすわり」「ふせ」など
→遊びの「はじまり」と「おわり」には必ず「おすわり」か「ふせ」をさせます。
これは、人間の号令に従わないと、何もしてもらえない、と言うことを教えるためです。
号令をかける前に「おすわり」をして待っているときには、「ふせ」や「立って」など別の号令に従わせてから遊びをはじめます。
また、遊ぶことが大好きな仔犬は、遊びに興奮しすぎてとびついたり、吠えたりすることがあります。この様なときに、「おすわり」「ふせ」をさせれば、落ち着かせることができます。しかし、興奮している仔犬に、大声で号令をかけるのは逆効果です。
人間が冷静に接することもとても大切です。

「アウト」・・・くわえているものを出させる号令です。
→「アウト」は、仔犬が異物を飲み込むのを予防するためにとても大切な号令です。
異物摂取のほとんどが、仔犬が口にくわえていたものを、人間にとられまいとしてあわてて飲み込むケースです。人間がムキになればなるほど、犬も必死になってとられまいとがんばります。「アウト」を教えておけば、このような事故は防げます。特にレトリーバー種やダックスは、何かをくわえることが大好きで、物に対する執着心が強いので、教えておくと役にたちます。

 ♪♪♪教え方♪♪♪
①仔犬がおもちゃをかんでいるときに、「アウト」といいながらおやつを口元に近づけます。仔犬がおもちゃから口を離したら、おやつを食べさせます。
②だんだん、おやつを口元に近づけなくても「アウト」でおもちゃから口を離すようになります。そうしたら、ほめて、おやつを与えるようにします。
・・・「アウト」に従うと、ほめられることを教えます。
③「アウト」でくちを離したら、おもちゃを取り上げ、ほめながらおやつを与えます。
おもちゃはすぐに返します。
・・・おもちゃを人間に渡すと、ほめられる上に、すぐに返してもらえることを教えます。
④しだいに、従っても、ほめるだけでおやつは与えたり与えなかったりしていきます。
・・・おやつがなくても、号令に従えるように教えます。

仔犬との正しい遊び方①

☆☆☆ 遊びは心の栄養 ☆☆☆

仔犬の心身の健康としつけのために、遊びはかかせないものです。
仔犬(特にダックス・プードル・コーギーなど知能が高く、運動量が必要な犬種)は、遊びが足りずにエネルギーがあり余った状態でいると、吠える・咬む・壊すといった問題行動をおこすこともあります。遊びを通じて、元気でやんちゃな仔犬たちのエネルギーを発散させてあげましょう。
元々、犬にとって「遊び」の目的は、「獲物」をつかまえるための練習ですので、「獲物」を探し、追いかけ、つかまえて、咬む、といった狩猟本能を刺激するものが適しています。そして、普通の家庭犬にとって「獲物=おもちゃ」である以上、おもちゃを使って人間が一緒に遊び、かつ人間が遊びの主導権をにぎって、犬にルールを守らせることが、しつけの上でとても大切になってくるのです。

咬むためのおもちゃ

咬むおもちゃは常に与えておきます。しかし、飲み込める大きさのもの(犬の口にすっぽりと入るサイズのものは飲み込めます)や、簡単に噛みちぎれるものは誤食の危険があります。消化管に詰まると、手術が必要になることもあるので、充分に注意が必要です。噛みちぎれない硬さで、飲み込めない大きさのものを与えましょう。

①コング・ダンベルなど硬いゴム製のおもちゃ

②食べても安全な木でできたおもちゃ

コングは、中に食べ物を入れられるので、仔犬はそれを出そうとして遊びます。投げるといろいろな方向にはずむので、追いかけて遊ぶこともできます。
ダンベルはくわえるのに適したかたちをしているので、好む子が多いおもちゃです。木製のものは、咬みごたえが良く、よろこばれます。

②ガム・ひづめ・骨など

乳歯のうちは、歯を傷つける可能性があります。硬すぎるものは避け、時々歯の状態をチェックしましょう。

③ぬいぐるみ・ロープ状のおもちゃ

目や鼻など、噛みちぎれる部品があるものは避けましょう。そのほかの物でも少しずつほぐして、飲み込むことがあるので注意が必要です。

 

遊ぶためのおもちゃ

遊ぶおもちゃは普段は仔犬の手の届かないところに隠しておき、遊ぶときだけ出してきます。「獲物」を人間が管理することが大切です。
また、常に出しておくと、仔犬はすぐにそのおもちゃに飽きてしまいます。
おもちゃは何種類か用意しておき、交互に遊ばせるのも飽きさせないコツです。
古いタオルやスリッパなどの日用品をおもちゃとして与えるのは避けましょう。
仔犬に新しいスリッパと古いスリッパの区別はつかないので、家中のスリッパが咬まれることになるからです。

①ボール・咬むと音が鳴るおもちゃ

投げて追いかけたり、持ってこいをさせて遊びます。音が鳴るものは、狩猟本能を刺激するので好む子が多いです。

②ぬいぐるみ・ロープ状のおもちゃ

持ってこいや、ひっぱりあいをして遊びます。

③犬じゃらし

猫じゃらしの犬バージョンです。棒の先にひもをつけ、その先におもちゃをつけたものです。おもちゃを動かすと、仔犬はよろこんで追いかけます。
人間は座ったままでも遊ばせることができます。興奮すると手足に咬みついてくる子に最適なおもちゃです。

冬の病気 その3 ~猫の下部尿路疾患~

「おしっこに血が混じる」、「トイレに何度も行く」など、猫のおしっこに関わる病気は、1年を通してよく見られる疾患です。
猫のおしっこに関わる疾患、つまり、膀胱炎や尿石症など、膀胱と尿道に関わるさまざまな疾患は、まとめて猫の下部尿路疾患といわれています。
なかでも、尿路が詰まって尿がでなくなる病気は、寒い冬の季節に多くなるといわれています。

一般的な症状は、排尿困難、血尿、頻尿などで、
・おしっこに血が混じる
・トイレに行く回数が多い
・トイレでふんばっているがおしっこがあまり出ていない
・トイレ以外の場所でおしっこをする
などのサインで、発見されます。

特に雄猫は、雌猫に比べて尿道が細いため、尿道や陰茎の先に尿石や栓子などが詰まる、尿道閉塞を起こしやすくなります。
尿道が閉塞し、尿がでなくなる状態が続くと、吐く、ぐったりするといった尿毒症症状へ至り、一刻も早い処置が必要な、緊急を要する状態となります。

下部尿路疾患の原因は、非常に様々ではっきりとは分かっておらず、尿結石によるものの他にも、ストレスなど多くの原因があります。
尿結石をはじめとした下部尿路疾患になりやすくなる素因には、肥満、ストレス、遺伝、食餌などがあります。
従ってこれらの、リスクファクターを最小限にし、下部尿路疾患にならないように、再発しないように気をつけてあげる必要があります。

1.尿を酸性にする
猫で最も一般的な結石は、尿のpHが7.0以上のアルカリ状態が続くことで作られ、逆にpH6.6以下で溶けます。
また、尿のpHが弱アルカリになると細菌の増殖も盛んになります。
したがって、尿を酸性化する事は、尿路感染症や、アルカリ尿によってできる結石症の予防および治療に非常に重要となります。
この尿のpHは、食べ物によって大きく変化します。
例えば、肉や魚を食べると尿は酸性側へ、野菜などを食べるとアルカリ側に傾きます。
したがって、尿pHの考えられたフードにすることも大切です。
また、運動をあまりしない肥満猫に、この疾患が多い理由にも通じるかもしれませんが、適度な運動は、飲水量を増やすだけでなく、尿のpHを酸性側にします。
また、飲水量を増やすことは、尿量が増え、尿が希釈され、膀胱壁への刺激の軽減につながります。
飲水量を増やすために、いつも新鮮な水を、飲みやすい場所に用意しましょう。
水飲み場所は、1ヶ所より2ヶ所、2ヶ所より3ヶ所の方が、飲水量は増えるといわれています。

2.ストレスを最小限にする
猫も人間と同じくらい、精神的に敏感です。
何かを気にしてトイレを我慢する、トイレに行けない、といったこともあります。
最も重要なことは、猫のストレスレベルをできるだけ少なくすることです。
以下は、最近読んだ雑誌から、猫のストレスを少なくする方法をご紹介します。

猫の生活においてストレスを最小限にする10の法則
①パーソナルスペース(個人空間・私有空間)を与える
猫は、高い場所に隠れるのが大好きです。
タンスの上や、押し入れの中は騒音もなく、他の動物から身を守るために安全と感じます。
このような、安全地帯がなければ、こちらから提供してあげましょう。

②猫にとって有意義な時間を作る
外を眺められる場所を作ったり、どんなに仕事が忙しくても、1日最低10分間は猫と過ごす時間を作るようにしましょう。
毎日決まった時間の一定時間を、猫とあそぶ時間にすると、効果的です。

③トイレを清潔にする
カバー付きのトイレは、猫の立場からすると、においがこもってしまいます。
トイレ容器は、カバーのないものがベターでしょう。
また、小さいトイレもストレスとなります。
成猫が快適と感じるトイレの広さは、最低56×41㎝といわれています。
トイレの設置場所は、騒がしいところは避け、食器や飲水器近くも避けてあげましょう。
多頭飼育では、みんな一緒のトイレではなく一頭にひとつ以上のトイレを用意しましょう。

④飼い主の行動を一定にする
生活パターンの変更や、長時間の留守番は、猫にとってストレスとなります。
食事時間、遊び時間、就寝時間もなるべく一定にしましょう。

⑤弱い猫をいじめる猫を監視する

⑥雑音を最小限にする

⑦猫に話しかけるときは高い声にする
男性の低くて太い声は、猫の恐怖心を助長するようです。
猫は、一般的に人間に聞こえる周波数より、高い音を聞き取ることができると言われています。
男性の声より女性の高い声の方が、猫には快適のようです。

⑧強い香水は避ける
猫は人間より嗅覚が優れています。
強い臭いは、猫にとっては不快です。

⑨毎日の食餌の栄養バランスを再確認する
ビタミンやミネラルの不足も、ストレスにつながります。

⑩ウエイトコントロール
機動力が低下するだけでなく、様々な問題となるため肥満には注意しましょう。

以上の点を考慮しつつ、日ごろから、おしっこの色や量をチェックし、
おかしいと感じたら、すぐに病院にご相談ください。

子猫のかみぐせ

①遊んでいるときに咬む 急にとびかかって咬む
猫の遊びはすべて「狩り」に基づいています。咬みついてくる時、子猫にとって、人間の手足は「獲物」にしか見えていません。振り払おうとしたり、大きな声を出しても、子猫はますます興奮し、「獲物」にとびかかってくるだけです。
動かないでじっとしていれば、つまらなくなってそのうち咬むことをやめますが、子猫の歯はとても鋭いのでなかなかガマンできません。
そこで子猫がじゃれついて咬んできたときには、「人間を咬んだら嫌なことがあった」と子猫が思うような方法で罰を与えます。この方法は、なるべく人間がやったと思われないように行いたいので、「天罰を与える」という言い方をします。

★やり方★
スプレーボトルに水か、水にレモン汁などの酸味のものを少量加えたものを用意します。子猫がとびかかってきたとき、無言で子猫の顔に液体を吹きつけます。猫は体が濡れることを嫌うので、ほとんどの子猫がびっくりして口を離します。
毎回これを行うと、そのうちスプレーを見ただけで咬むことをやめるようになります。家の何箇所かにスプレーを置いておき、咬んできたらいつでも吹きつけられるようにしておくとさらに効果的です。
また、一日30分以上は一緒に遊んであげて、「遊びたい」欲求を満たすことも咬みつきをやめさせるのに大切です。子猫と遊ぶときは指を動かしてじゃらしたりせず、必ずおもちゃを使用しましょう。

②ゴロゴロ言いながら甘えてきて咬む
甘えながら咬む子猫は、生後間もないころに母猫や兄弟猫と離れた子猫が多いです。 猫同士で「これ以上強く咬んだら叱られる」という経験が無いため、咬み加減を知らないためでしょう。対処法はいろいろありますが、どの方法に効果があるかは子猫の性格によって違います。やりやすい方法をためしてみてください。

1、咬んできた部分(手・足など)を隠し、咬めないようにする。
他の部分を咬んできたら席を立ち、しばらく一人にする。「咬むとなでてもらえない」と思わせる作戦です。
2、咬まれている指を、子猫の口の中に押し込む。押し込まれると口を
離すので、離したら子猫の体をやさしくなでる。「咬むといやなことがある」と思わせます。よけいに咬まれる場合もあります。
3、大きな声で「痛い!」などと言い、子猫をびっくりさせる。口を離したらやさしくなでる。コツは子猫をびっくりさせることです。

そのほかに「咬み返す」方法もありますが、咬み加減がむずかしく、興奮してしまうねこもいるのであまりおすすめしません。

「猫が嫌がることをしない」のも猫に咬まれないために大切です。急に抱きついて拘束したり、激しくなでられることを嫌う猫が多いので、しないようにしましょう。
猫が落ち着いている時に、よろこぶ部分(背中、目の上、あごの下、喉など)をやさしくなでます。
ゴロゴロと喉をならして、目を閉じてうっとりしている様子ならよろこんでいます。
しっぽを振ったり、耳をふせてじっとりとした目をしている時は嫌がっているので、咬まれる前にやめてください。
子猫のころからすこしずつ、人間になでられることは気持ちいいことだと教えてあげてください。

『うっとりしている顔』モデル:オレオ君

『じっとりとした目』モデル:風ちゃん

冬の病気 その2 ~犬のワクチン~

犬の予防接種はお済みですか?

今回は、ワクチンの接種で予防できる、犬の病気をご紹介します。

特に、犬ジステンパー、犬パルボウイルス感染症、犬伝染性肝炎は、犬の間で広く伝播しており、必ず予防が必要である感染症とされています。
ワクチンを接種することで、これらの病気を予防しましょう。

犬ジステンパー
伝染力がとても強く、死亡率も高い感染症です。
感染した犬の鼻水、尿などにウイルスは排泄されて、感染源となります。
あらゆる年齢の犬に感染しますが、ワクチンを接種していない仔犬(6~12週齢)に最も多く発症します。
感染すると、呼吸器症状や消化器症状を伴ういろいろな症状を起こし、神経症状へと進展していきます。中枢神経系に侵入すると、痙攣や麻痺などの脳症状(ジステンパー脳炎)を起こし、回復してもチックなどの後遺症が残ってしまいます。
致死率は高く、ワクチンを接種していない仔犬では50%、神経症状を起こした場合はさらに90%といわれています。

犬パルボウイルス感染症
伝染力が強く、激しい血便を伴う消化器症状と白血球の減少が特徴的です。
心不全による突然死も引き起こします。
感染する犬の年齢によって、症状は異なりますが、母犬からの免疫がなくなりワクチンを接種していない仔犬での死亡率は、特に高くなります。
妊娠している犬が感染を受けると胎子の死亡や流産を起こします。

犬伝染性肝炎
犬に病気を起こすアデノウイルスには2種類(1型と2型)あり、犬伝染性肝炎はアデノウイルス1型によって起こります。
肝炎を特徴とし、死亡率は10~30%といわれていますが、1才未満の若い子での死亡率はさらに高くなります。
元気がなくなる、熱がでるなどのほか、嘔吐や下痢、腹痛や歯ぐきなど粘膜からの出血が起きることもあります。
数時間以内で突然死する甚急性のケースもあります。

犬アデノウイルス2型感染症・犬パラインフルエンザウイルス感染症
いわゆる犬の風邪を引き起こすウイルスです。
乾いた咳、鼻水、熱が出るなど呼吸器を中心とした風邪の症状を示します。
集団で飼育されている場所では、感染が急速に広がり蔓延します。

犬コロナウイルス感染症
小腸に感染し、犬に嘔吐と下痢、腸炎を起こす感染症です。
感染した犬のうんちが感染源となります。
突然の嘔吐から、ひどい水溶性下痢をおこします。
仔犬では、激しい腸炎を起こし死に至ることもあります。

犬レプトスピラ感染症(イクテロヘモラジー型、カニコーラ型)
多くの野生動物や人にも感染します。人では、ワイル病などの病名があります。
レプトスピラの中でイクテロヘモラジー型、カニコーラ型の2種類のタイプが、犬に激しい症状を起こします。
ネズミなど感染動物の尿が、他の動物への感染源となり、粘膜や皮膚の小さな傷から体へ侵入します。
感染すると、発熱とともに、食欲がない、吐く、血の混じった便、黄疸、おしっこの量が少ないなどの消化器症状、腎・肝疾患に関連した多くの症状が発現します。
腎不全などが起こると死に至ります。

現在当院では、以上の8種類の感染症を予防するワクチンを扱っています。
犬の年齢や状態によって、ワクチンの種類や接種する時期が異なりますので、動物病院にご相談下さい。

最後に、ワクチン接種では、まれに、ワクチンによる副反応が現れることがあります。
この反応は、ワクチン液内に含まれる安定剤によるものとされています。安定剤は、それぞれのワクチンの力価を落とさないために含まれています。この安定剤に対し、過敏な反応をすることが副反応です。
それには、接種後数分でショック症状を起こす反応と、数時間経ってから顔が腫れる、体をかゆがる等の症状をあらわす遅い反応があります。
当院では、特に初めての仔犬のワクチンでは、万が一の際にすぐに対応できるように、注射後、15分ほど院内で状態に変化がないか様子を診させてもらいます、家に帰って状態が急変した場合にも対応できるようになるべく午前中に接種することをお奨めしています。また、以前のワクチン接種で何らかの副反応が出た場合なども、事前にご相談を頂きワクチン接種による事故を未然に防ぎたいと思います。

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