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循環器診療

獣医循環器認定医による診察

循環器疾患の診察は基本的に獣医循環器認定医の新家俊樹が行います。
https://www.jsvc.jp/certification/success/success2016/
心臓病の紹介やセカンドオピニオン希望の方は、 ホームページの獣医師休日表またはお電話にて出勤の有無を確認して下さい。

認定医書

病気は早期発見、早期治療が重要です

近年、ペットフードの質や獣医学の発展、動物の飼育環境などにより犬猫の平均寿命は飛躍的に延びています。それに伴い、犬猫の病気も人と同様な傾向にあります
 その中でも、心臓疾患は腫瘍疾患の次に老齢での発症率、死亡率が高い結果となっております。これらの病気はあまり症状を出さずに、病気の末期まで元気に見える事があります。

発症率グラフ

 大事なのはこれらの病気を早期発見、早期治療してあげる事が大事になります。動物は自分達で動物病院に来ることはできません。飼主様が毎日の生活の中でちょっとした変化に気づき、動物の病気を早期に発見することや、定期的な健康診断を行う事が重要です。

心臓病の症状

以下のような症状が見られたら心臓病の可能性が高いです。

  • 『カハッ、ケホッ』といった咳をする。
    動物の咳の仕方は人の咳と若干違います。飼主さまの中には「のどに何かつまって吐きたそうにしているけど出てこない」「老人がタンを吐くような仕草をする」と感じられる方もいるかと思います。
  • 散歩中に突然立ち止り、歩きたがらない。
  • 呼吸が早く、苦しそう。舌が紫色になる。
  • 急に倒れる。失神する。

心臓病と言っても、原因は様々あります。また、治療法が病気により異なるためどのような心臓病なのかを確定診断することはとても重要です。
聴診、レントゲン検査、心電図検査だけの判断ではなく、超音波検査により、心臓の中身をしっかり見る事が必要です。(心臓病のなかには聴診での心雑音が聞こえない病気も存在します)

ホルター心電図

当院では不整脈の検査としてホルター心電図検査を行う事も可能です。
不整脈による失神は日常生活でいきなり起こる事がほとんどです。病院内での心電図検査では、観察時間はおおよそ5分ぐらいが限度になります。
ホルター心電図検査は小型の心電計を動物用に作られた服に収納して行う検査です。入院は必要とせずにご家庭での日常生活の中で24時間記録し続けることが可能で、失神、不整脈の検査に有効です。
痛みなどのストレスは生じません。ただし、電極パットを貼るのに胸の周りを毛刈りします。

ホルター心電図