楽しいボディケア・ネコ編②〜爪きり
爪はネコにとって大切な武器です。そのためネコの爪はさや状になっており、とぐことでさやがはがれ、常にとがった状態の爪をキープできるようになっています。
しかしながら爪がとがった状態でいると、じゅうたんなどにひっかかったり、家具を傷つけてしまう危険があります。ネコにそんなつもりがなくても、小さい子供やお年寄りなどヒフの弱い方だとケガをしてしまう可能性もあります。
爪切りはネコにとってあまり好きではないボディケアですので、子猫から慣らすことが大切です。
爪きりは人間用のものでも良いですし(ただし、肉球をきる危険があります)、ペット用のギロチンタイプの爪切りだと安全で行いやすいです。
動物の爪は、人間とは異なり血管が走っています。透かしてみてピンク色に見える部分が血管です。
そしてその少し手前には神経があります。
血管まで切ると出血し、神経まで切ると痛みがあります。切るときは必ず神経の手前までにしましょう。
猫に爪切りを受け入れさせるには、まず足を触ること・肉球をおして爪を出すということに慣らす必要があります。
そのためには、まず優しく猫の好む部分(ほっぺやのどもと)をなでながら、そっと足先をさわる訓練からはじめていきます。
足先を触られることに慣れたら、次に肉球を軽く押して爪を出す練習をします。
それにも慣れたら、一本だけ爪を切ってみましょう。
切らせてくれたら好物を少しだけあたえてみても良いと思います。
全部いっぺんに切れるようになることを急がず、少しずつ一度に切れる爪の数を増やしていきます。
すべての段階を、猫がリラックスして機嫌がいいときに行い、機嫌が悪くなりそうなしぐさ(しっぽをふる・ゴロゴロいわなくなる・逃げようとする・耳が寝る)などが見られる前に終わらせます。
一気にすべての爪を切ろうとしたり、一回でも深爪すると猫は爪切りを嫌がるようになり逃げ出したり攻撃的になることもあります。
無理やり行えば行うほどますますやりにくくなりますので、あくまでも猫のペースにあわせて少しずつ慣らすことが大切です。
猫は私達が考えている以上に頭がよく、猫のペースにあわせて少しずつ「嫌なことではない」ことを教えていけば、ほとんどのケアを受け入れるようになります。
訓練をしていて昨日より今日、今日より明日がやりにくくなるようであればそのやり方は間違っています。やり方を見直し、もう一度最初の段階までもどってやり直しましょう。
あきらめず、根気よく取り組んでください。
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