分離不安症②
今回は、犬を精神的に自立させ、留守番にならすためのポイントについてお話したいと思います。
①精神的に自立させるために
★日常生活の中で、犬のほうから甘えて近づいてきても、相手にしないようにします。犬との接触は、常に飼い主主導で行うようにし、犬をなでたり抱いたりしたいときには、犬から求めてきたときではなく、飼い主が犬を呼び寄せ、「おすわり」「ふせ」といった号令に従わせたごほうびとして行います。
★飼い主が家にいるときも、飼い主と別の部屋で過ごす時間を作ります。
②留守番にならすために
★外出前に、犬に「お利口にしててね」「お留守番させてごめんね」などといいながら、抱きしめたり、なでたりする‘オーバーなお別れの儀式’は、犬に飼い主との別れを予感させ、不安にさせます。外出前30分は犬を無視し、あっさりと家をでていきましょう。
★出かける際には、犬に「時間をつぶせる特別なおもちゃ」を与えましょう。バスターキューブなどの中にフードを入れられるおもちゃや、硬めのガムなどが良いでしょう。飼い主がいなくなるのは、特別うれしいごほうびがもらえる合図だと思わせます。
日常生活の中で、散歩や遊びの時間を増やし、十分に運動させることも分離不安の予防に効果があります。外出前に運動しておけば、留守番中は寝てくれるはずです。
また、「おすわり」「まて」などの基本服従訓練はできるようにしておきましょう。
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