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おうちに迎える前に

おうちに迎える前に

ペットショップで一目ぼれして、思いつきで犬を飼い始めたとき、飼主さんのライフスタイルと、犬種の性格がかみあわないことで苦労するケースがあります。
お年寄りが、長い散歩や充分な運動が必要な犬を飼うことは、飼主さんにとっても犬にとってもストレスになるでしょうし、忙しくて世話をする時間の無い方が、毎日の手入れが必要な犬種を飼ったりすることも、お互いのためになりません。
犬を飼う前に、自分が犬との暮らしに何を求めているのかを考え、それに合わせた犬種を選ぶことが大切です。

犬は、その用途によっていくつかのグループに分けられます。それぞれの犬種が作られた目的を知ると、その性格を理解しやすいと思います。

牧畜犬のグループ
主な犬種
ウエルシュ・コルギー シェットランド・シープドック ボーダーコリー

性格
物を追いかけたり、吠えたりすることが大好きな、活発な子が多いです。
頭がよく、きちんとしつければフリスビーやアジリティなども教えられます。
ウエルシュ・コルギーは気の強い子が多いです。

世話
運動不足になるとイライラして吠えたり、いたずらをしてしまうこともあるので毎日の散歩の他に、充分な運動が必要です。

猟犬のグループ
主な犬種
ゴールデン・レトリバー ラブラドール・レトリバー フラットコーテッド・レトリバー ビーグル
セッター、ポインター、ハウンド、コッカースパニエル系

性格
ものおじしない、はつらつとした元気のいい子が多いです。人間によくなつきます。
盲導犬にも使われる、おとなしく頭のいい子がいる一方で、非常におちつきが無く、散歩なども困難なほど興奮しやすい子もいます。おちつきが無い子は、ひっぱられて怪我をしたり、人にとびついたりして危険なので、トレーニングに出す必要があります。

世話
毎日の運動は充分に必要で、犬種によっては被毛の手入れがたいへんです。

小型猟犬のグループ
主な犬種
ダックスフンド ジャックラッセル・テリア ミニチュア・シュナウザー

性格
興奮しやすく、感受性が豊かな子が多いです。愛情深く、飼主さんの言うことをよく理解してくれます。
土を掘ったり、小さなものを追いかけたりすることが大好きです。
おもちゃなどへの執着心が強く、たとえ飼主でもおもちゃを取られまいとして威嚇したり、知らない人や犬に吠えたりする、気の強い一面も持ち合わせています。

世話
小型犬ですが、充分な運動が必要です。ミニチュア・シュナウザーは定期的なトリミングが必要です。

愛玩犬のグループ
主な犬種
シーズー パピヨン ポメラニアン チワワ マルチーズ プードル ヨークシャー・テリア キャバリア・キングチャールズ・スパニエル

性格
おとなしく、甘えん坊な子が多いです。少し怖がりなところがあり、知らない人に吠えたりする場合もあります。運動は少なくて良く、力も弱いのでお年寄りでも飼いやすいです。

世話
被毛の手入れは大変で、毎日の手入れに加えて、定期的なトリミングが必要です。

短頭種
主な犬種
パグ フレンチ・ブルドック ボストン・テリア

性格
非常にマイペースで、頑固な子が多いです。たとえ飼主さんの命令でも、自分の意にそぐわないことだと断ります。基本的なしつけはできますが、元々あまり言うことを聞く気がないため、複雑なことは教えられません。

世話
暑さ寒さに弱く、熱中症などになりやすいため、エアコンなどで温度管理をする必要があります。被毛の手入れは簡単ですが、よく毛が抜けます。

日本犬
性格
場合には攻撃することもあります。また、体罰を加えるような危険なしつけ方をされたときも、飼主に対する不信感をもちやすいです。

世話
被毛の手入れは簡単ですが、生え変わりの時期はブラッシングが
必要です。

家族全員が留守がち、毎日の運動や手入れなどの時間がない、しつけをするのが面倒・・・な方は犬以外の動物をおすすめします。
犬種によっては、皮膚が弱い子や、心臓病、関節の障害などが遺伝しやすいこともあります。
もし、そのような病気になったときに、きちんと世話ができるのかも
考える必要があります。
動物を迎える前に・・・その犬種がどんな性格で、どんな世話が必要なのか家族でよく話し合ってからにしましょう。