社会化トレーニング② 犬にならす
犬との生活の中で、お散歩は飼い主さんにとっても犬にとっても大きな楽しみの一つです。
運動になるだけでなく、散歩中に出会う犬や人とうまくコミュニケーションがとれれば、精神的にも良い刺激になります。
また飼い主さんにとっても自分の犬が他の犬と上手に挨拶できれば、様々な場所に犬と一緒にでかけることができるでしょう。
人間が人間同士のコミュニケーションを楽しむように、犬も本来ならば犬同士のふれあいを楽しむ動物です。
他の犬に会うと攻撃的になったり、おびえてしまう犬は、犬との社会化不足が原因である場合が少なくありません。
犬同士の適切な社会化のためには、
- 少なくとも生後7~8週までは、母犬や兄弟犬と一緒に過ごさせる
- 母犬や兄弟犬と離れた後も、できるだけ犬と一緒に遊ばせる
- 社会化期をすぎたあとも、様々な犬と楽しい経験をもたせる
ことが大切です。
家にやってきた子犬には、母犬や兄弟犬に会いに行く・知人の愛犬と遊ばせる・パピークラスに参加する・などして、積極的にほかの犬とのふれあいの時間を持たせましょう。特に同じ年頃の仔犬同士なら、おもいっきり遊ばせることで人間へのじゃれがみも減らすことが出来ます。
仔犬同士の遊びは一見けんかをしているようにみえることがありますが、多くの場合仔犬たちは激しい遊びを楽しんでいて、大きなケガをするようなことはありません。
しかしながら、あまりにサイズが違う犬同士であったり、どちらかがヤンチャすぎる性格だと問題が起きることもありますので、注意深く見守ってあげましょう。
嫌がっているようにみえる仔犬が、自分から相手の仔犬に近づいて遊びを誘うのなら、問題なく遊ぶことができるでしょう。
仔犬を成犬に会わせる時一番注意しなければならないのが、相手の犬の性格です。
相手の犬が他の犬とうまく触れ合えないのであれば、仔犬が近づいてきたら攻撃的になるかもしれません。もし子犬がよろこんで他の犬に飛びつこうとしても、むやみに近づかせてはいけません。
まず成犬の飼い主さんに、仔犬を近づかせても良いか確認をとりましょう。
性格の優しい犬であっても、あまりに仔犬がしつこくすると、唸ることがあります。
成犬が本気で仔犬を攻撃するのでなければ、成犬に対するマナーを学ぶ良い機会になりますので様子を見守ると良いでしょう。
じきに仔犬は、犬に対してしてもよいことと悪いことを学んでいくはずです。
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