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飛びついてくる

飛びついてくる

人間が大好きで、元気いっぱいの仔犬は、人間をみるとうれしさのあまり飛びついてくることがあります。しっぽを激しくふりながらじゃれついてくる子犬はとてもかわいく、ついなでたり声をかけたりしてしまいます。しかし、小型犬ならば「かわいい」ですみますが、大型犬で力が強かったり、お年寄りや子供にとびついてしまうと、転倒などの事故につながることも考えられます。
仔犬のうちに、どんなときでも人間には飛びつかないこと・正しい方法で人間と挨拶することを教えてあげましょう。

「おすわり」の号令を教える
食事のときだけでなく、なでるとき、散歩に行くとき、信号待ちのときなどありとあらゆる場面で「おすわり」をさせ(もちろん、できたらほめます)、子犬が自発的に「おすわり」をする習慣を身につけさせます。

飼い主とじょうずに挨拶する訓練をする
①まず、仔犬にリードをつけ、どこかにつないでおきます。
つぎに、遠くから仔犬に近づきます。近づいたときに仔犬が飛びつこうとしたら、仔犬に背をむけて遠ざかります。
そして、少し間をおいてまた近づきます。再び飛びつこうとしたら背を向け、遠ざかります。これを何度も繰り返してください
★仔犬は、これまでの経験から、「飛びつくと、飼い主はなでたり、声をかけてくれるので、楽しい」と勘違いしています。「飛びつこうとすると無視される」ことを学習させます

②近づいたときに、仔犬が飛びつかずにいられたら、1回だけ「おすわり」と落ちついた声で号令をだします。仔犬が「おすわり」をしないなら、近づいてはいけません。ふたたび仔犬から離れてください。
★何度も、大きな声で号令をだすと、仔犬が興奮してしまいます。1回で従わないのならすこし時間をおいて、仔犬を落ち着かせましょう。

③近づいたときに、仔犬が「おすわり」の号令に従ったり、自発的に「おすわり」をしているならやさしくほめて、ごほうびを与えます。
★人間が近づくと立ち上がってしまうなら②からやりなおし、「おすわり」をしていないとなでてもらえないことを学習させます。

他人とじょうずに挨拶する訓練をする
道端で誰かに会ったときや、お客さんが家にやってきたときなど、子犬が飛びついてしまう状況で訓練します。
最初はリードを短めに持ったり、足で踏んでおくなどして飛びつけない状況を作ります。
そして、「おすわり」して人間が近づくのを待っていられたら、ごほうびを与えます。
お散歩中も、誰かに会ったときは「おすわり」をさせてから、なでてもらうようにします。
室内で、リードがついていない場合でも同じように訓練します。
この訓練の間に、人間に飛びつくとなでてもらえるという経験をすると、再び飛びついて挨拶するようになるので注意しましょう。