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うるさく吠える・・仔犬のいいぶん

うるさく吠える・・仔犬のいいぶん

犬が吠えるとき、そこにはさまざまな理由が隠されています。そして、「吠える」ときの対処法も、その理由によってさまざまです。
特に、仔犬がほえるとき、「不安な気持ち」や「トイレなどの生理的欲求」がかかわっていることが多いようです。
それは人間の赤ちゃんが、お腹がすいたり、おしっこをした後などに泣くのと同じです。
まず、仔犬がなにを望んでいるのかを理解してください。それにあわせて対処し、徐々に「吠える必要がない・静かにしているといいことがある」ことを教えていきます。

夜鳴き・1頭にすると鳴きだす
通常、仔犬は生後2ヶ月前後で母犬や兄弟犬と離れて家にやってきます。生後2ヶ月だと、人間でいうと3歳くらいと言えます。そのような時期に、親から離され、まったく知らない家にくれば不安で鳴くのは当然のことと言えるでしょう。
夜鳴きの対処法としては、「甘やかさないほうがいい・鳴きやむまで放っておく」というやり方もあります。しかしながら、不安な気持ちでいっぱいの子犬に対しては、「しつけ」以上に「新しい環境になれて、飼い主を安心できる存在だとわかる」ほうが大切だと思います。
新しく家にきた1週間から10日間くらいは、仔犬が寝ているケージの近くで人間も寝る、などして、
できるだけそばにいてあげてください。そして、仔犬が落ち着いてきて、不安な様子がなくなってきたら徐々に距離をおき、1頭でいられるようにトレーニングしていきます。

明け方・夜中に鳴く
まず、なぜ仔犬が鳴くのかよく考えてみてください。寂しいのでしょうか。それともトイレがしたいのか、お腹が空いたのかもしれません。仔犬が起きてからの行動をよく観察して、何が理由で吠えているのかをつきとめます。
朝はやくから目が覚めて鳴くようなら、夜寝る時間を遅くし、目をさます時間をずらします。
また、寝る前にあそんで疲れさせること、排泄をさせてから寝かせることも効果があるようです。
朝、お腹が空きすぎている様子なら、夜ご飯の時間を遅くしたり、寝る前にもう一度食餌を与えることで対処できます。
朝早くから鳴きつづける子犬を無視することは、なかなか難しいものです。仔犬に対しては、無視するよりも、「ほえなくてもいい環境」を作ってあげることが大切だと思います。

要求吠え
トイレ・空腹といった生理的欲求ではなく、「はやく散歩につれていけ」「なにかおいしいものが欲しい」「遊べ」といった要求を人間につたえるために吠えることを「要求吠え」と呼んでいます。
要求吠えに対しては、「無視」することが一番です。
吠えている間は完全に無視し(目も合わせてはいけません)、静かになったタイミングで褒めて、ごほうびを与えます。
根気が必要ですが、吠える犬の要求に「うるさいから・・」と従っていると、吠える行動はどんどんエスカレートしていきます。